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特注パーツ設計

機械加工では工作機械を用いて材料から部品を作り出します。曲げ加工やプレス加工とは異なり、材料のカタマリから工具等を用いて材料を除去して求める形を作り出していくため、「除去加工」とも呼ばれています。


上の図は代表的な工作機械の例です。

これらに加え、複数の工作機械の機能を持った複合加工機といった工作機械も存在します(例:フライス盤と旋盤の機能を持った工作機械等)。
板金加工やプレス加工と比較すると、非常に多くの加工のための機械があり、こういった機械加工の背景や設備を理解しておくことが最適な部品調達には重要となるんです。

機械加工部品の調達に関わったことがある方なら、このような疑問を1度は持たれたことがあると思います。

① 同じ図面のはずなのに、加工会社によって見積金額が大きく違う
② 見積の根拠がわかりにくく、見積金額が適正かどうか判断できない
③ 同じ図面で発注しても、加工会社によって品質が異なることがある

湯本電機が新しいお取引さまに見積をお出しした際も、「これまでの会社とぜんぜん違うよ」と反応を頂くことがよくあります。

機械加工会社は何千社と存在しますが、どの会社も見積の基本ルールは同じです。
それは以下のような形です

見積金額=材料費用+加工費+熱処理・表面処理費用

この中で最も大きな割合を占めるのは「加工費」です(湯本電機でも同じです)。
加工費用の見積もりについては、加工会社で細かなルールがあったりして、統一ルールはないのですが
考え方としては以下のような形になります。

加工費 ≒ 加工チャージ × 加工工数

多くの会社で材料費用や熱処理・表面処理費用に差は出ません。ですがこの加工費に含まれる「加工チャージ」と「加工工数」が加工会社によって異なるために、「会社によってぜんぜん見積価格が違う!」という状況が起こってしまうのです。

上の加工費の式では、加工チャージが安い先を見つければ加工費は安くなりそう、というイメージを持たれるかもしれませんね。
ですが、実際には加工チャージよりも加工工数の差が大きいことが多いのです。
ある加工が安い加工会社が、単純にすべての部品加工で安いというわけではないのがそのことを表しています。

次回は加工チャージと加工工数について、もう少し掘り下げてご説明いたします!

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